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褐色硝子水盂

清(18世紀)
高 5.1 cm 胴径 8.8 cm

来歴

繭山龍泉堂, 1970年代.




Qing dynasty (18th century)
H. 5.1 cm Torso Dia. 8.8 cm

PROVENANCE

Mayuyama & Co., Ltd., Tokyo, 1970s.






HOLD

鋭くカットされた面が目を惹く、褐色の清朝のガラスです。一見鉱石と見紛うほどの不思議な質感は独特で、面の取られた部分もガラスの層を石の斑紋のような表情に見せており、実に魅力的な小品です。裏を返すとガラスが製作時の螺旋状の層になった様が看て取れ、ガラスの透明感と相まって宇宙を観るような雄大な印象です。

中国では中近東の影響を受けて古代よりガラス制作が行われていましたが、特に清朝の康熙帝が紫禁城内に宮廷ガラス工房(瑠璃廠)を設置したことで、高度で多様なガラス工芸が作られるようになりました。中国のガラスは玉に範を採ったものが多く、本作も瑪瑙のようなイメージが感じられます。

龍泉堂で過去に扱った品物で、当時の桐箱が付随しています。大変洒落た一品ですので、是非一度ご覧頂ければと思います。