灰釉S飾碟
ASH GLAZED DISH WITH S-SHAPED APPLIED ORNAMENTS
春秋(前8世紀〜前5世紀)
高 3.3 cm 径 8.2 cm
Spring and Autumn dynasties (8th century BC–5th century BC)
H. 3.3 cm Dia. 8.2 cm
SOLD
深い緑色が特徴的な灰釉の小型の盤、碟です。口縁には3本の弦文が巡らされ、その上にS字形飾りが3つ付いています。厚みのある盤全体に灰釉が施され、圏状の脚部は露胎となっています。
オンラインコレクションでは、本作同様のS字形飾りが付く盂を紹介していますが、こうしたS字形飾りのつく灰釉陶は当時、さまざまな大きさ、器形のものが作られていました。その多くには、底面に窯印のような符号が刻まれており、釉薬がかかった使い勝手のよいやきものの需要が高まっていたことが覗われます。
小品ではありますが、「原始青磁」の持つ力強さと初源的な美しさを愉しめる一品です。