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灰陶犬

前漢後期(紀元前1世紀)
長 14.3 cm 高 11.4 cm

来歴

William J.(1848〜1916年), Lucy Monroe(1865〜1950年)Calhoun旧蔵.
1937年 The Art Institute of Chicagoへ寄贈 (acc. no. 1937.807).




Western Han dynasty
L. 14.3 cm H. 11.4 cm

PROVENANCE

William J. (1848–1916) and Lucy Monroe (1865–1950) Calhoun Collection.
Gifted to the Art Institute of Chicago, Chicago, in 1937 (acc. no. 1937.807).






SOLD

前漢時代後半につくられた犬形の陶俑です。俑とは元々人形のものを指す名称ですが、広義の意味において、動物形のものもそう呼称することが多いです。本作は、犬を形どった俑では小型の部類に属し、白化粧を施した上から彩色を加えていると思われます。ただ現状では、加えられた彩色は土着のため不分明です。大きな丸まった尻尾が愛らしく、顔の表情も笑っているようで、よく懐いているペットとしての犬がモデルになったのではないかと想像されます。

陶俑は、秦の始皇帝の兵馬俑のときに写実的ピークを迎え、その後、それを引き継いだ前漢初期まで高い写実性を誇ります。本作はそういった流れの中で、前漢も後半、後漢に入ろうかといった時期の作例と考えられ、写実性というよりは、デフォルメ化が進んだ時期の作例と推察されます。ほどよくディフォルメされているので、より愛らしい表現になっていると感じられ、そばに置いておいても鑑賞者に緊張を強いず、リラックスして愉しめる一品かと思います。

来歴もとても良く、20世紀初頭にはアメリカに渡り、その後1937年にシカゴ美術館へ寄贈され永らく同美術館の所蔵になっていた作品です。