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青磁双魚文洗

龍泉窯
南宋(13世紀)
高 3.9 cm 口径11.0 cm

来歴

日本伝来.




Longquan ware
Southern Song dynasty
H. 3.9 cm Mouth Dia. 11.0 cm

PROVENANCE

Old Japanese Collection.






SOLD

南宋の龍泉窯で焼かれた、粉青色の美しい小盤です。作品の釉調に焼成時からの瑞々しさが残っており、出土品とは一線を画す伝世品と云えます。その証左に、古く日本へ将来されたことが窺える古箱が付随しています。龍泉窯の青磁は宋代以降日本へ伝えられると、書院飾り、また茶の湯の世界で永く珍重されてきました。日本伝来の龍泉作品には青磁釉に艶やかさがあり、本来の龍泉青磁の魅力をよく今に伝えているため、現在の市場においても一段と評価の高いものとなっています。

龍泉青磁は、青みが強い南宋代のものから、時代を経るにつれて緑が強くなっていきます。本作は、青と緑が複雑に混ざり合った上手の色味で、青磁の奥深さを感じられる佳品です。良い青磁の色味は筆舌に尽くせない部分がありますので、是非柔らかい自然光の元で観て頂きたいと思います。

見込みは双魚文、裏面は刀身の鎬のように削られた蓮弁文によって飾られています。盤よりもやや深くなったこの器形は、筆を洗い清めるための「洗」と呼ばれます。実際に水を張り、あたかも蓮池の水面を覗くようになることを想起すると、この青磁の美しさに似合った、実に優雅な意匠と云えるでしょう。