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竹根仏手柑

清(17〜18世紀)
長 18.5 cm

来歴

細川護貞(1912〜2005年)旧蔵.


所載

細川護貞『一得録』中央公論社, 1982年, 図版39.




Qing dynasty
L. 18.5 cm

PROVENANCE

Hosokawa Morisada (1912–2005) Collection.


LITERATURE

Hosokawa Morisada, Ittokuroku, Chuokoron-sha, 1982, pl. 39.






SOLD

竹の根を彫琢して作られた仏手柑で、作者の非常に高い技量が感じられる品です。竹根の奇怪な形状から仏手柑を見いだした発想力と、細部まで神経の行き届いた技巧は、工芸品の枠を超えて、彫刻作品としての精神性をも備えているようです。

旧蔵者は肥後細川家16代当主である細川護貞氏で、文人趣味を持ち筆や硯のなどの文房具を蒐集しました。父護立氏は、日本の東洋美術蒐集を代表するコレクターの一人であり、永青文庫にコレクションが遺されていることでよく知られています。

護貞氏の著書『一得録』には、彼の選定した作品と寸評があり、作品に対する深い愛情が感じられます。本作もその所載品で、「このような精品は初めてであった」、「作者はよほどの名手であると思う」と述べられています。永青文庫の名品に囲まれて育った彼も、この仏手柑の質の高さを手放しで賞賛するほど、優れた造形を見せる逸品と云えるでしょう。