マユヤマオンラインギャラリーロゴ
Loading...

青花福禄寿三友文杯

景徳鎮窯
明 萬暦在銘(1573〜1619年)
高 4.0 cm 口径 9.2 cm

Jingdezhen ware
Wanli mark and period
H. 4.0 cm Mouth Dia. 9.2 cm




SOLD

明末の萬暦年間に官窯で焼成された青花の杯です。濁りのない白磁に深みのある呉須の色のコントラストが大変美しい一品です。口縁が外反しているためゆったりと大振りですが、手に取ると、薄く繊細な造りをしていることがわかります。三方に大きく「福禄寿」の文字をかたどった松竹梅が描かれ、口縁内周も福禄寿の文字でぐるりと囲まれています。見込みには大きく宝相華が描かれています。

福禄寿には「幸福」「封禄」「長寿」といった現世利益的な願いがこめられている吉祥文です。一方で、「歳寒三友」としても知られる松竹梅の意匠は、清雅を好む文人の精神を象徴していると云われる吉祥文です。これらの吉祥文が描かれる本作も、この時代に官窯が民窯に焼成を委託したことにより生まれたのでしょう。そして、聖俗対照的な意匠を取り合わせているところが、この杯の見どころでもあり、また萬暦らしさとも云えます。

ふたつの吉祥文が描かれる本作は、お祝いの席にふさわしい杯と云えるでしょう。