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平縁雲気鳳鳥文鏡

前漢(紀元前2〜1世紀)
径 11.1 cm

来歴

Benjamin d’Ancona夫妻旧蔵, 1951年以前に入手.


出展

「An Exhibition of Chinese Mirrors」The Chinese Art Society of America, 1951, cat. no.5.




Western Han dynasty
Dia. 11.1 cm

PROVENANCE

Mr. and Mrs. Benjamin d’Ancona Collection, acquired prior to 1951.


EXHIBITED

An Exhibition of Chinese Mirrors, The Chinese Art Society of America, New York, 1951, cat. no.5.






HOLD

前漢時代に鋳造された小型の鏡です。二重円圏を施し、その内側に乳といわれる四つの突起とS字型にうねる雲文、鳳雛といわれる小さな鳥を配した文様構成になっています。雲文は龍をはじめとする神獣の象徴と考えられ、それが山のようにも見える四つの突起(四乳)の間に満ちているさまは、天界の様子を表しているかのようです。

情態は極めて好良で、出土後磨かれ過ぎている作例が多いなか、殆ど手の入っていないうぶな情態です。青色の錆がたいへん美しく、鏡面(表面)のほうには布の跡と思われる痕跡があります。鏡には布目の跡が残っていることが多く、いかにもオールドコレクションらしい一品です。

前所蔵者が1951年以前に入手したという来歴からも、おそらく戦前期に出土し欧米に渡ったものと考えられます。大きさは径が11.1cmと比較的小型ながらそれなりに存在感があり、鏡面部の変化に富む錆の景色はモダンな絵画のようです。