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青磁碗

高麗(11世紀)
高 5.4 cm 口径 13.6 cm

Goryeo dynasty (11th century)
H. 5.4 cm Mouth Dia. 13.6 cm




SOLD

高麗時代、11世紀頃につくられた青磁の碗です。蛇の目高台を有する本作は初期高麗らしい一品ですが、その釉色は翡色の萌芽が感じられるような青味を呈しています。いわゆる斗笠碗形と云われる笠を逆さにしたような器高の高い器形で側面には轆轤目がはっきりと見て取れ、見込み中央には鏡(平坦面)が見られます。また、施釉は高台の畳付までたっぷり掛けられた総釉になっています。

高麗青磁は、10世紀に越州窯の技術を取り入れて作られたことから始まったため、初期の作には越州窯に近似した特徴が散見されます。本作の器高の高い斗笠碗形の器形も、北宋前期の越州窯の碗によく見られます。一方、見込みの鏡は越州窯の碗には見られず、同時期の耀州窯の碗に認められる特徴のことから、高麗青磁碗の鏡が耀州窯からの影響ではないかと考えられています。高麗青磁はその後、象嵌を用いた装飾性の高い高麗独自の青磁として発展していくため、中国青磁にも共通する美質を看取できるものは初期高麗の作品となります。初源的な高麗青磁の魅力をどうぞお手元でご堪能ください。