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青磁盞

耀州窯
五代〜北宋 10世紀
口径 11.9 cm 高5.2 cm

Yaozhou Ware
Five Dynasties - Northern Song dynasty
Mouth Dia. 11.9 cm H. 5.2 cm



耀州窯で五代から北宋初期にかけて焼成された青磁の盞です。耀州窯というとオリーブグリーンの釉調に片切り彫りを施した作品が有名ですが、五代から北宋にかけては越州窯の作風に類似する作品を焼造していました。

淡緑色の呈色は、白化粧を厚めにかけていることにも起因していて、この時期の作例でしか味わえない瑞々しさがあります。高台は比較的小さく、すでに北宋的な気分が出てきていますが、まだ器胎は厚めで、これから洗練されていくであろう雰囲気とそれゆえの力強さを感じさせます。

中唐に始まる青磁の隆盛は、浙江省・湖南省を中心とする華南でおきましたが、五代頃になると華北でも青磁を焼成しようという気運が高まり、結果、耀州窯の窯場が爆発的に増えることとなります。当初は少々垢抜けない作品も多く作っていましたが、序々に磨き上げられていき、東窯タイプと云われる非常に優れた作品を焼造するに到ります。その後、東窯タイプは少しずつ姿を消していき、耀州窯といって一般に想起されるオリーブグリーンの作風へと変化していきます。本作はどちらかというと東窯へと繋がるような趣がある作例であると云え、資料的にも大変興味深い作品です。