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青磁刻花文盒子

越州窯
北宋 11~12世紀
胴径 12.2 cm 高 5.7cm

Yuezhou ware
Northern Song dynasty
Torso Dia. 12.2 cm H. 5.7 cm




北宋時代、浙江省の越州窯で焼成された作品です。越州窯は唐末から五代にかけて精強を誇った窯で、それ以後の青磁窯のベースともなった重要な窯です。いうなれば、耀州窯、汝窯、龍泉窯なども、越州窯を下地として発展していったといえるでしょう。北宋期においても焼造は続いており、本作は北宋中期頃の作例です。

高台は(ばち)高台と呼称される弦楽器の弦をはじく撥の形状に似ている高台で、越州窯により多く採用された特長的で秀逸な高台です。撥高台は名窯汝窯でもしばしば用いられることから人気が高く、さらにこの高台の付いている盒子はほぼ越州窯でしか見られません。

近年、判断が難しい越州窯の製品が市場に出たため、食傷気味になってしまっている蒐集家の方も多いと思います。しかし、本品は1970年代までには市場に出た可能性が高く、越州窯本来の力強さと、唐より続く名窯としての古格ある優美さを愉しんで頂けると思っております。