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青磁象嵌蓮華文盒子

高麗(12〜13世紀)
胴径 5.3 cm 高 2.7 cm 

来歴

小山冨士夫(1900〜1975年)箱書.




Koryo dynasty
Torso Dia. 5.3 cm H. 2.7 cm 

PROVENANCE

Box inscription by Koyama Fujio (1900–1975).






十二世紀後半に朝鮮半島で焼造された象嵌(ぞうがん)装飾による青磁作品です。陶磁器に象嵌(異なる胎土を埋めて装飾する技法)を施すのは朝鮮独自で、中国では殆どみられません。箱行きなどから、二十世紀前半には将来され香盒として茶の湯で用いられてきたと思われます。小山冨士夫(1900~1975年)による箱書きがあります。

近年、疑わしい高麗青磁の象嵌作品が市場に出回ったため、一時は評価が下がりましたが、戦前期出土のものは高い美質を有し、魅力があります。天板、肩の斜面、胴の側面ときれいに面が作られており、エッジが立ちシャープな印象です。象嵌の箇所に所々入るカンニュウは、象嵌した胎土による焼成時の収縮率の違いによると思われ、古手の高麗青磁によくみられる好意的な現象です。青磁釉の呈色もよく、白黒の象嵌によくなじんでおり、全体的に品のよい作品に仕上がっています。