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青磁双魚文洗

龍泉窯
南宋(12〜13世紀)
口径 12.7 cm 高 4.3 cm 

Longquan ware
Southern Song dynasty
Mouth Dia. 12.7 cm H. 4.3 cm




SOLD

淡い青が魅力的な小盤です。見込みには双魚文があり、まるで水面を眺めているような涼やかさがあります。この魚文は型押しで製作するため文様が潰れてしまうものも多い中、ふくよかで良い姿をしています。口縁部から見込みにかけて深さがあり、器形も魅力的です。

龍泉窯と一口に言っても様々な色味がありますが、本作は「粉青」と呼ばれる、靄がかかったような淡い色調です。透明感のある青磁は明快な美質で確かに美しいものですが、このような粉青色の複雑で重層的な雰囲気は、精神的な幽玄さをも感じさせます。

また、本作の興味深い点は裏面にあります。通常の龍泉窯の灰白色土と異なり、畳つきが黒色であることです。これは龍泉窯系の渓口窯などで見られるもので、黒胎青磁は南宋官窯と共通する特徴であることから、官窯作品との強い関連性が想定されています。学術的な要素と美術的な要素を兼備する鑑賞陶器らしい一点と云えるでしょう。