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白釉鉄絵瓢瓶

当陽峪窯
北宋(11〜12世紀)
高 11.1 cm 胴径 5.9 cm

来歴

赤星五郎(1897〜1966年)旧蔵.
安田靫彦(1884〜1978年)旧蔵.




Dangyangyu ware
Northern Song dynasty
H. 11.1 cm Torso Dia. 5.9 cm

PROVENANCE

Collection of Akaboshi Goro (1897-1966).
Collection of Yasuda Yukihiko (1884-1978).






SOLD

北宋期に当陽峪窯で焼成された白磁の瓢瓶です。オタマジャクシのような鉄絵の文様は特長的で、このような作例は比較的小さなものが多く、ミニチュアのようなものが大半をしめています。本品はそのような中では、大ぶりな部類に属し、極めて珍しい作品です。当陽峪窯は名窯と云える技術力の高い窯で、黒定・柿定などといわれる定窯系の作品も焼造していたと考えられます。

形状は、胴部の張りと括れのメリハリが見事で、小品ながら存在感があり、床の間などに一点で置いても十分に場保ちします。この手の当陽峪窯の製品は、作行が優れたものが多く、畳付きのシャープな作り込みや、白く精錬された上質な胎土からも上位の製品ラインであったと思われます。

特異なオタマジャクシのような文様は、イスラム圏の文字“クーフィー体”に由来しているなどと諸説ありますが、いまだ定説をみません。サマルカンドから出土したと伝える一群もあり、またイスラム圏で焼造されたやきものに類似性のあるものも存在します。

実業家で名蒐集家である赤星五郎(1897〜1966年)から日本画家の安田靫彦(1884〜1978年)が譲り受け、長く大切にされてきたもので、箱には靫彦の自筆で事の経緯と作品名が記されています。