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緑釉杯

唐時代 盛唐 8世紀
口径 7.3 cm 高 5.2 cm

High Tang
Mouth Dia. 7.3 cm H. 5.2 cm



唐時代8世紀に鉛釉を掛けて焼成された、銀器を模した作品です。初唐期から盛唐期にかけては、ササン朝ペルシアの影響が濃厚にみられる作品が多く、本品もそういった作例の一つで、異民族・異文化入り混じる、世界帝国たる“大唐”の空気感をよく伝えています。

高台は、ベタ高台のものと輪高台のものがあり、本作は後者にあたります。軟陶なため、口縁部に修理が入ることがよくあり、本品も一ヶ所修理がありますが、全体の見え方にはそれほど影響していないのでさほど気にならないと思います。

出土はおそらく20世紀初頭で、時を同じくして日本に将来されたと思われます。当時、鉄道工事などで古墓が破壊され、河南省から多くの文物が市場に流入しました。日本人蒐集家もそういった遺物を進んで購入した経緯があり、本作もそういったものの一つと考えられます。釉色・器形ともに上手の部類に入り、中国陶磁を初めて購入する方にもお勧めできる作品です。