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緑釉盤口壺

盛唐(8世紀)
高 9.2 cm 胴径 8.8 cm

High Tang
H. 9.2 cm Torso Dia. 8.8 cm




盛唐の頃に焼成された緑釉の盤口壺です。締まった頸部と豊かにふくらむ胴部のコントラストが魅力的な一品です。緑釉は透明感のある明るい色調で、釉の流れによる濃淡が見られます。胴下部から高台にかけて見える白く細かい胎土も本作の見どころです。こうした白い胎土は、釉色を鮮やかに呈するための大切な要素で、本作のような緑釉や三彩の華やかな釉調に大きく寄与しています。

本品の器形は「唾壺」とも呼ばれています。元来は金属器で鈕が宝珠型の蓋を伴う液体を捨てる容器として、日常的に広く使われていました。南北朝以降は青磁や白磁などで作られ、唐時代になると単色釉や三彩でも盛んに制作されるようになります。そして、本品が作られた頃より後の晩唐以降には、口部の形が盤口から大きく広がる皿状へと変化していきました。