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緑釉瓶

景徳鎮窯
清(17〜18世紀)
高 9.4 cm 胴径 9.0 cm

来歴

Christie, Manson & Woods, ロンドン, 1969年2月3日, Lot 81.




Jingdezhen ware
Qing dynasty
H. 9.4 cm Torso Dia. 9.0 cm

PROVENANCE

Christie, Manson & Woods, London, 3 February 1969, Lot 81.






SOLD

アップル・グリーンと呼ばれる鮮やかな緑色と器面全体に見られる貫入が特徴的な壺です。肩部の優美なラインも本作の眼目のひとつです。この独特なラインは、清時代初期、康熙間(1662〜1722年)に作られたものに多く見られるため、本品もその頃の作と考えられます。

清時代には、単色釉の器がさまざまな色釉、器形で作られました。単色釉の中でもアップルグリーンのものには、貫入が入っています。これは、施釉前の白磁の状態で貫入を入れ、その後に色釉を掛けることで宋磁の釉調を再現することを目指したものと考えられます。本作も高台内には色釉はかかっていないないため、貫入が入った白磁の状態が見てとれます。

本作は、当初、首の長い長頸壺だったものが、首が擦られて短くなった姿で伝世しています。首を短くした理由が、破損のためなのか意図的なのかはわかりませんが、付属する木製の蓋と台座の丁寧な作りを見ると、大切にされていたことが伝わります。この時代の単色釉の作品は、ヨーロッパで大変人気があり、スイス・ジュネーブにあるバウアー・コレクションなどが有名です。本作も、英国で紅茶の茶葉の容器として使われていたのだろうか、などと想像が膨らむ一品です。