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倣哥窯花盆

景徳鎮窯
清(17〜18世紀)
口径 14.7 cm x 14.7 cm 高 6.9 cm 

Jingdezhen ware
Qing dynasty
Mouth Dia. 14.7 cm x 14.7 cm H. 6.9 cm 


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HOLD

清朝官窯では、その高い技術をもって倣古的な作品が数多く作られました。本作は浅白色で貫入の入る姿から、宋代五代名窯のひとつ「哥窯(かよう)」に倣ったものと考えられます。このように清代の復古的な青磁は、汝窯や南宋官窯、龍泉窯といった宋代の名窯を理想としています。これら清代の倣古作は、優れた観察力と陶芸技術の結集したものであり、まさに温故知新の賜物です。それゆえに単なる写し物という枠に留まらず、清朝陶磁としての品格を持っています。

目を引くのは器形全体を覆う貫入です。黒紫色の貫入を主として、その間により細かい赤や黄の薄い貫入があり、重層的な文様となっています。これを「二重貫入」といい、哥窯と伝わる品に見られる特徴で、実に見事に写されています。さらに「紫口鉄足」と称される胎土の黒さと、釉の薄い口縁部が紫黒色に見える特色も表現されています。また、器体の絶妙な厚みから、そのバランスに至るまで、宋磁に迫るものがあります。しかし、それらの表面的な点だけではなく、宋磁から醸し出される雰囲気まで捉えていることが、本作の真の価値に違いありません。

清代の倣古作は在銘品と、本作のような無銘のものがあります。後者は出来の良さから、特に宋代のオリジナルのものとの判別が難しく、故宮博物院蔵品でも年代に関して議論が起こることもあります。それは倣官窯のレベルの高さの証左とも云えるでしょう。