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青磁管耳瓶

清時代初期(18世紀)
高 13.5 cm, 幅 8.4 cm

来歴

S. Weinberg旧蔵, no. 67.
John Sparks Ltd., ロンドン.




Early Qing dynasty
H. 13.5 cm, W. 8.4 cm

PROVENANCE

Collection of S. Weinberg, no. 67.
John Sparks Ltd., London






SOLD

清朝前半に官営の工房で作られたと思われる南宋官窯を模した青磁の瓶です。清朝期には、盛んに北宋や南宋の官窯青磁を倣った作品が焼造されており、銘を伴った復古主義的なものと、銘が記されない完全な復刻品としての性格のものとが存在します。本品は後者にあたり、南宋官窯(とくに郊壇下といわれるタイプ)の特長をよく捉えている優品といえるでしょう。

胎土は焼成により黒く発色する南宋官窯独自の「黒胎」と呼称される特別な土を再現しており、器胎を薄く作り、多重掛けにより釉薬を厚く掛けるという、南宋の技術的極致に迫ろうとする気分が濃厚にみられます。

仿官窯の青磁で銘が記されていない作品は、南宋のオリジナルのものとの判別が難しく、故宮博物院所蔵のものなどでも、しばしばその年代が議論されてきました。それは、それほど的確に模倣している証ともいえ、従って、清朝製で銘の無いものでも、在銘のものに比肩するものも多くあるといえます。在銘の青磁作品に比べ無銘の作品は価格が低いのが常ですが、本作のように完成度の高い作品は、明らかに官窯系の製品ラインであるといえ、また、銘の無いタイプの方が、より忠実に南宋官窯を写しているともいえます。

来歴は、ロンドンにあった東洋美術の老舗、John Sparksの取り扱いで、早い時期にヨーロッパに渡ったと思われます。