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青白磁面取八角瓶

景徳鎮窯
北宋(11世紀〜12世紀)
高 18.3 cm 胴径 7.5 cm

来歴

Bluett and Sons, ロンドン.




Jingdezhen ware
Northern Song dynasty ( 11th–12th centuries)
H. 18.3 cm Torso Dia. 7.5 cm

PROVENANCE

Bluett and Sons, London.






SOLD

抜群に美しい釉調を持った青白磁の有蓋瓶です。宋代の景徳鎮で作られた白磁は、透明釉が微妙に青味がかる点が特徴で、本作でも釉溜まりが氷のように深く、美しい青に発色しています。また、器形が大変優れており、厳しく面が取られた造形からは北宋的要素が強く看取されます。底部に目を移すと、景徳鎮の特徴である白く緻密な良土であることが分かります。四箇所の目跡部分が赤く焼け焦げた様子も焼造時のままで心地よく、実に自然な良い高台をしています。

青白磁はあくまで白磁を志向したものであり、北宋のものは白く、南宋になると青みが強くなる傾向があります。本作も美麗な釉溜まりに目を奪われますが、全体的には濁りのない清澄な釉調で、北宋代の上品な雰囲気があります。

来歴にあるBluett & Son’s は英国を代表する名ディーラーで、顧客にはSir Percival David、George Eumorfopoulos、Carl Kempeなどの大蒐集家をはじめ枚挙に暇がありません。鑑賞陶磁の歴史を作ってきた彼の慧眼にも適った優品と云えます。