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黒陶加彩鬲

夏家店下層文化(紀元前20世紀〜紀元前15世紀)
高 26.3 cm 口径 15.6 cm

Lower Xiajiadian culture
H. 26.3 cm Mouth Dia. 15.6 cm




HOLD

紀元前2000年から紀元前1500年頃に、中国北東部及び内モンゴル自治区にかけて栄えた夏家店下層文化に属する作品です。器形は(れき)と呼称されるものにあたり、鬲は黄河中流域北部で盛んに作られたと云われています。

本作は比較的大ぶりで堂々としており、中国古代のよさをよく伝えています。表面は丁寧に研磨されており、上質な作品であることが窺えます。上からは白い化粧土が施されており、製作された当初は黒い胎土が殆ど見えない白を主体とした作品だったと考えられます。夏家店下層文化は、赤い彩色も多用することで知られていますが、本作の彩色に赤が使われていたかは現状では判断できません。

出土後、磨かれたり洗われたりして、白の化粧土が落とされてしまっている作例が多い中、本品はたいへんよい保存状態であると云えます。その点でも評価が高く、加えて、その後発達する殷の文明との関わりを考える上でも示唆に富む作例かと思います。