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加彩官人俑

北魏時代 5~6世紀
高 29.2 cm(台座含む)

来歴
Joan Oestreich Kend旧蔵.


Northern Wei dynasty
H. 29.2 cm (incl. stand)

PROVENANCE
Joan Oestreich Kend Collection.




SOLD

北魏時代後半に造られた加彩の俑です。俑とは、王族や貴族の墳墓に埋葬されたもので、代表的なものでは秦の始皇帝の兵馬俑が有名です。本作は宮中に仕えた官僚及び従者をかたちどったものと考えられます。北魏の官人俑はどこか妖艶な魅力があり、仏教彫刻のような雰囲気が漂う慶作が多く、大正期から愛好家が絶えない分野でもあります。 

大型のものは背後を扁平に作ることが多いですが、小型のものは背後もきちんと作り込み、前後左右どこから見ても観賞に耐えるようになっています。因みに本品は後者にあたります。

90年代に多くの新たに発掘された陶俑が市場に出たため、一時は価格が下落しましたが、現在は取捨選択が進み、戦前期に出土した品質の高いものにはそれ相応の評価がなされ、再評価の機運が高まってきています。本作には特殊な台座が付随しており、作行きなどから清朝末期の時代性を感じさせます。おそらく出土した当時に中国で作られたのは間違いないでしょう。従って戦前期出土の北魏俑の中でも、最初期の出土遺例であるといえます。

加彩は大部分が剥落してしまっていますが、全てオリジナルで、補筆等はありません。陶俑を購入する際の重要なポイントの一つは、リペイントの有無になりますが、本作はほとんど修正の手が入っていないうぶな状態で、たいへん好ましい作品です。仏教彫刻の美質にも通じる北魏時代の俑、彫刻史的な観点から鑑賞するのも、大きな愉しみの一つかもしれません。