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緑褐釉魚子文杯

初唐 7世紀
口径 9.5 cm 高3.3 cm

Early Tang
Mouth Dia. 9.5 cm H 3.3 cm




見込みは緑釉の無文、側面は褐釉という対比の面白い作品です。この作品の見どころは、その側面に型押しの印花で表されている特徴的な粒状文や花文でしょう。

この文様は、明らかに金銀器に用いられる魚々子文や貼付文が祖型であることを示唆しています。エキゾチックさ漂うこのデザインからは、当時の西アジアの大国、ササン朝ペルシアや遠くローマの影響が強く感じられ、国際色豊かな「大唐帝国」の雰囲気をよく伝えています。本作のような西方の金銀器を写した作品は南北朝時代から見られ、唐代でも比較的早い時期の作ではないかと考えられます。

少し厚めに作られた器体はモデルとした金属的な重厚感を引き出すことに成功しており、文様と相まって小品ながら力強い印象です。銀器写しの杯は稀少で、弊社でも扱う機会がかなり少ない品物ですので、この機会に一度お手に取って頂ければと思います。