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三彩劃花菊文盤

金〜元(13世紀)
径 15.5 cm 高 3.1 cm

来歴

反町茂作(1888〜1962年)旧蔵.


出展

「宋瓷展」日本橋三越, 1929年, no. 48.


所載

『陶話會宋瓷展觀圖譜』大塚巧芸社, 1929年, 図版48.
繭山龍泉堂『龍泉集芳 第一集』1976年, 図版653.




Jin-Yuan dynasties
Dia. 15.5 cm H. 3.1 cm

PROVENANCE

Sorimachi Mosaku (1888-1962) Collection.


EXHIBITED

Sōji-ten, Nihonbashi Mitsukoshi, Tokyo, 1929, no. 48.


LITERATURE

Tōwakai Sōji Tenkan Zufu, Otsukakogeisha, 1929, pl. 48.
Mayuyama & Co., Ltd., Mayuyama Seventy Years Vol. I, 1976, pl. 653.






SOLD

金時代に華北の磁州窯系で作られた盤です。唐三彩の系譜を継ぐ多色な鉛釉陶は連綿と作られ続け、金~元時代のものは「宋三彩」と総称されています。やや赤みを帯びた胎土に白化粧を掛け、線刻で文様の区画を施し、その上から良質で澄んだ三彩釉を掛け分けています。

本作の主文である菊花は非常に手慣れた刻花で表わされ、素朴ながら熟練したものを感じさせます。線が克明で力強く、この花文は数ある宋三彩の中でも出色の出来と云えるでしょう。釉薬の発色も素晴らしく、宋三彩の魅力が存分に伝わる名品です。

1929年(昭和4年)に日本橋三越で催された日本に於ける初期的な鑑賞陶器の展覧会、「宋瓷展」に出品されています。大正~昭和初期頃から磁州窯系を中心として宋磁の人気が高まりをみせた時期に開かれた伝説的な展覧会であり、この来歴は非常に貴重です。また、この来歴は作品の美術的価値が当時から佳作として高い評価を受けていた証左とも云えるでしょう。