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白覆輪天目

金 12〜13世紀
口径 11.5 cm 高4.6 cm

来歴

1939年9月13日, 前所蔵者が北京にて購入(本人目録による).




Jin dynasty
Mouth Dia. 11.5 cm H. 4.6 cm

PROVENANCE

According to the former collector's inventory, acquired in Beijing on 13 September,1939.






黒釉に白釉のかかった口縁部が映える作品です。北宋期より銀などの金属で陶磁器の口縁部を覆うこと(覆輪(ふくりん))が盛んになり、しかも割合広めに覆うことがしばしばあったようで、この碗の口縁部の白い部分も、もとはそういった感覚で施釉されたと思われます。

白覆輪天目は華北のいくつかの窯で焼成されていたようで、胎土や器形、釉調にばらつきがあり、本作はその中でも比較的シャープな器形をしていて、高台から口縁部までが直線的に立ち上がっており、碗というよりは盞に近い器形です。胎土は白く、それが横から鑑賞した際は際立っていて、黒釉とのコントラストを引き立てています。見込みを覗くと白釉に縁取られた口縁部から中心へとむかう漆黒の対比が美しく、全体的に鈍重になりすぎず、軽妙で洒脱な印象を受けます。

英国人と思われる前所有者が1939年に北京で購入した、という来歴からも第二次大戦前の出土であることは確かで、近年の発掘品には無い落ち着きと品の良さが漂っています。