マユヤマオンラインギャラリーロゴ
Loading...

白磁刻花蓮文鉢

定窯
金(12〜13世紀)
高 7.5 cm 口径 21.0 cm

来歴

Wilfrid Fleisher(1897〜1976年)およびその遺族旧蔵.




Ding ware
Jin dynasty
H. 7.5 cm Mouth Dia. 21.0 cm

PROVENANCE

Wilfrid Fleisher (1897-1976), thence by descent in the family.






金時代前半に作られた定窯の鉢です。六つに区画された見込みの鏡の部分には、一輪の蓮花と葉が軽妙な箆づかいで刻されています。本作のようなやや黄身を帯びた白磁は牙白色、つまりアイボリーホワイトと呼ばれ賞賛されてきました。

また、気品漂う洗練された造形も定窯の大きな特徴のひとつでしょう。実用的な鉢形は定窯に比較的散見されるものですが、本作はその中でも磁胎が薄く軽量で、器形に丁寧さが感じられます。この上品な形状と独自の色調の白磁によって、定窯は陶磁史の中に確固たる地位を築いています。

定窯は普遍的な美質を有し、明や清朝の官窯作品にも通じる官作的性格があります。それゆえ近年の中国人蒐集家が主導するマーケットに於いても非常に高い人気があり、良品はなかなか手に入りづらくなっています。本作はWilfrid Fleisher(1897~1976年)の旧蔵という品で、来歴も付随した好ましい一品と云えます。