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白磁高足杯

霍州窯
元時代(13〜14世紀)
高 8.6 cm 口径8.1 cm

来歴

Gian Francesco Giaquili Ferrini 旧蔵.
John Sparks Ltd., ロンドン.




Huozhou wear
Yuan dynasty (13th–14th centuries)
H. 8.6 cm Mouth Dia. 8.1 cm

PROVENANCE

Gian Francesco Guiquili Ferrini Collection.
John Sparks Ltd., London.






霍州窯で焼成された白磁の高足杯です。口縁は端反で、脚部が上から下に向けてわずかに撥状に開いてます。口縁下と脚部に入る圏線は、本器の祖型が金属器にあることを示唆しています。器全体に白化粧が施され、その上に釉薬が掛かっています。脚下部の白化粧が掛からないために見えている胎土の色が良いアクセントになっています。端正に削られた畳付には、5ヶ所の目跡が微かに見られますが、それらは焼成時に用いた五爪のトチンの痕跡で、他の窯のやきものではほとんど見られない霍州窯の特徴となっています。

高足杯は馬上杯とも呼ばれ、その字の如く、馬上で用いるための杯で、その際持ちやすいようにと脚が撥状になっていると云われています。元時代から明時代にかけて、白磁のみならず青花や青磁などでも作られた器形ですが、本作に見られるような金属器の名残が見られる、撥形の脚といった特徴は、時代が下るにつれて希薄になっていきます。

静謐な光を思わせる優しい白色と頃合いの良い大きさの本杯は、鑑賞用としてはもちろんのこと、美味しいお酒を楽しむためにも愛用していただきたい一品です。