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五彩双魚捻花文盤

景徳鎮窯
明〜清(17世紀)
高 4.5 cm, 径 21.9 cm

Jingdezhen ware
Ming–Qing dynasties
H. 4.5 cm, Dia. 21.9 cm




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白濁気味の磁体の上に、鮮やかな緑釉で五弁の捻花が象られています。さらに赤、黄、黒の上絵付けで牡丹、菊、双魚が配され、豊潤濃厚な魅力があります。明末期の景徳鎮民窯作品の中で、本作のように見込みの文様に染付を用いず、上絵のみで表現する作例を特に「南京赤絵」と呼称しています。南京赤絵は、釉上彩ゆえに色の剥落や擦れが見られることが多くありますが、本作は発色も素晴らしく抜群の状態です。

中央の双魚文は、古く漢代には見られる伝統的な吉祥図で夫婦和合や子孫繁栄を示し、また「余」と「魚」の音が同じことから財産が潤沢であるという華やかな意も重ねられています。牡丹も富貴を示し、色彩的な華やかさと同様に文様も非常に豊かなものとなっています。高台内には染付で「大明成化年製」と記されていますが、これはチキンカップなどで著名な、特上の官窯作品が作られた明代中期の年号にあやかって入れられたものです。官窯らしい繊細さと気品に溢れる実際の成化作品とは異なりますが、本作のような明末の作品には民窯らしい力強さと自由闊達さがあり、それはどの時代にもない独特の魅力と云えましょう。

南京赤絵は、古染付や天啓赤絵と同じく、その文人趣味的な要素や情緒的な味わいから戦前期には大変な人気がありましたが、今では市場の評価も落ち着いたものとなっています。新たに蒐集を始める方にもお勧めできる分野です。