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青銅稜花盃台 一対

北宋(11~12世紀)
右:高 5.4 cm 径 16.0 cm 左:高 5.4 cm 径 16.2 cm

出展

「かたちのチカラ 素材で魅せる」 根津美術館, 2022年, no. 26.




Northern Song dynasty (11st–12th centuries)
R: H. 5.4 Dia. 16.2 cm, L: H. 5.4 cm Dia. 16.2 cm

EXHIBITED

Power of Form Captivating Material, Nezu Museum, Tokyo, 2022, no. 26.






SOLD

北宋期の青銅製盃台です。文字通り杯を載せるための托で、士大夫層など上流階級の宴席などで用いられたものでしょう。洗練されたフォルム、触るのを躊躇うほど薄い作りでありながら弱々しさが感じられない骨格の強さは北宋代の美術品に通底するものです。

 盃台は宋代の陶磁器でも散見される器形ですが、元来青銅や銀器、または漆器といった材質で作られたものでした。それら金属器や漆器はその素材のために現在まで遺っている作例は希少です。もちろん同時代の青磁や白磁でも大変レベルの高い作例は知られていますが、やはり造形の強さはオリジナルである金属器に軍配が上がるかもしれません。

 根津美術館で宋代の磁器と金属器、漆器などを比較した「かたちのチカラ」に出陳されています。