MAYUYAMA ONLINE COLLECTION
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加彩獣面貼花有蓋壺

初唐~盛唐(7~8世紀)
高 41.0 cm 幅 29.7 cm

来歴

中國陶瓷美術館旧蔵.


所載

中國陶瓷美術館編『中國陶瓷美術館蔵品撰集』中國陶瓷美術館, 1998年, 図版7.




Early Tang–High Tang (7th–8th centuries)
H. 41.0 cm W. 29.7 cm

PROVENANCE

The Chinese Ceramics Museum.


LITERATURE

Chūgoku Tōji Bijutsukan Zōhin Senshū [Selected Works from the Chinese Ceramics Museum Collection], The Chinese Ceramics Museum. 1998, pl. 7.






HOLD

頂部に宝珠型のつまみが付く蓋と胴上部が豊かに膨らむ身を持つ堂々とした姿の壺です。初唐から盛唐にかけてつくられました。均整が取れた大ぶりな器形、胴部のメダリオン、器面を埋め尽くす文様、加えて仏舎利を納めるための建造物であるストゥーバを連想させる蓋など、デコラティブな要素が多いながらもバランス良く調和しています。蓋も含めて総体に白化粧を施し、その上に赤や緑、黒色の顔料で文様が描かれています。胴部には獅子を模した貼花が等間隔で4ヶ所に施されています。堂々とした大きさや手の込んだ装飾をふんだんに取り入れている点から、上層階級を享受者として作られたことがうかがわれます。

胴上部が豊かに張る壺は初唐の頃から多く見られるようになり、本作の造形にもその時代性が良く表れています。中国で仏教が隆盛したのもこの頃です。そうした時代の空気が、ストゥーバ状の蓋の造形に加え、そこに描かれる蓮弁文、胴部を埋め尽くす雲気とも散華とも見える丸状の文様などから色濃く感じられます。一方で、胴部に施された型抜けの良い貼花は、獅子というよりはライオンのようにも見え、ここからはササン朝ペルシャを端緒とする西方からの風を取り入れた国際色豊かな唐の華やかさが看取されます。

当時の蓋を伴っているだけでも現存数が限られますが、本作はその造形と華やかな加飾に時代性が色濃く反映しているという点で、白眉な作と云えましょう。尚、本作は中國陶瓷美術館の旧蔵品です。