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青磁鉄斑文双耳盤口扁壺

越州窯
東晋(4〜5世紀)
高 9.5 cm 幅 9.1 cm

Yuezhou ware
East Wei dynasty (4th - 5th centuries)
H. 9.5 cm W. 9.1 cm




SOLD

漢時代後期に完成した青磁は、続く魏晋南北朝時代に越州窯を中心として大きく発展しました。釉薬は灰釉と比して強く、美しくなり、造形面でも青銅器の模倣を脱却し、多種多様なものが生み出されたこの時期の青磁は、大変魅力のあるやきものです。日本では、この時期の越州窯で焼かれたやきもののことを特に「古越磁」と呼び、中唐以降の越州窯の作例と区別しています。

本作は古越磁では比較的珍しい扁壺という四角形の瓶です。漢時代にも見られる器形で、晋時代にも引き継がれたのでしょう。口縁部の盤口の作りからは金属器的な要素も垣間見えますが、全体にはやきものの可塑性を生かした自由さが感じられます。底部を見ると、2本の桟のような面白い高台をしているのも特徴的です。やや小ぶりなこともあり、座右に置いて楽しみたくなる一品と云えるでしょう。