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青銅象嵌霊芝文神獣

春秋(前8〜前5世紀)
全長 5.8cm 高 2.6 cm 幅 3.0 cm

来歴

Bluett & Sons Ltd, ロンドン.




Spring and Autumn period (8th–5th centuries BC)
L. 5.8 cm H. 2.6 cm W. 3.0 cm

PROVENANCE

Bluett & Sons Ltd, London.






SOLD

春秋時代頃の作例と思われる、獣形の置物です。角や蹄の表現を見ると、犀のような四足獣をモデルとしたものと思われます。脚を折り曲げリラックスして伏せた様子からは、どことなくユーモラスな雰囲気が感じられます。首から背中のラインが柔らかく、しなやかな体躯を絶妙に表現した一品です。

体全体に線刻の溝があり、往時は金や銀などの象嵌による文様があったと考えられます。目にはガラスが埋め込まれている点も興味深く、春秋戦国時代の金工において隆盛を極めた象嵌技法がふんだんに用いられた華麗な作品であったことでしょう。用途ははっきりしませんが、同時代には動物を象った金工品が少なからず見られ、一説には布の四方を抑える鎮として用いられたとも云われています。

英国の名ディーラーBluett & Sonsの扱い品で、小品ながら筋の良い作品と云えます。