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玉琮

新石器〜殷(前23~前17世紀)
高 3.6 cm 径 7.7 cm

Neolithic Era - Shang dynasty (23rd-17th centuries BC)
H. 3.6 cm Dia. 7.7 cm




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(ソウ)は古代の玉器を代表するもののひとつで、上質な玉を四角柱とし、その玉の中央に上下に貫通する円柱状の穴を通した器形の名です。一見単純な器形に見えますが、繊細でありながら力強い古玉の造形性の高さ、また自然の中から見出された玉そのものの美しさを看て取ることができる、東洋の美術工芸の原点とも云える作品です。特に本作の石質は様々な表情のあるタイプで、動きのある印象です。

琮の古代王朝における使用法は不明ですが、特別な玉を用い高い技術によって製作されることから、明らかに権力者が祭祀のような特殊な用途に供するために作られたものと考えられます。玉琮は長江の下流で起こった良渚文化(前35〜前23世紀頃)のものが大きさや細工によって特に名高いものですが、本作はその後に玉文化を継承した新石器時代後期から殷時代の頃のものと考えられます。良渚などと比してシンプルではありますが、かえって洗練された魅力が感じられるでしょう。