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青銅鍍金菩薩半跏像

盛唐〜中唐(8世紀)
高 9.8 cm(台座含む)

High Tang–Mid Tang
H. 9.8 cm (including a stand)




唐代は前の北朝と並び、仏教が中国史上最も隆盛を極めた時代です。龍門、天龍山石窟といった石窟寺院の造営はその最たるものですが、小さな金銅仏にも同時代の魅力が凝縮されています。

本作は右手に宝珠を戴き、半跏に座して思索に耽る菩薩像です。造形に於いて特筆すべきは、量感に富んだ肉体表現にあると云えます。肉付きの良い体躯には力強さがあり、隋・初唐の厳しい表現から一歩進んだ盛唐後半期のものと考えられます。この豊満さは、続く日本の貞観彫刻に通ずるものがあり、その萌芽をここに感じられる点は非常に興味深く思われます。仏教を通じて、東アジア全域へ大唐文化が広がりを見せた証左とも云えましょう。

付属する古箱、木台は年月を経たもので、長く日本に伝来した品と思われます。近年金銅仏の人気が高まり、良いものは入手しづらくなっていますので、ご興味のある方は是非お問い合わせ頂ければと思います。