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青花印花花鳥文稜花盤

景徳鎮窯
明(17世紀)
高 3.9 cm 径 20.2 cm

Jingdezhen ware
Ming dynasty (17th century)
H. 3.9 cm Dia. 20.2 cm




明時代末に景徳鎮でつくられた青花盤です。端正な器形、稜花形の口縁の繊細さ、胎土が白く光沢ある釉薬、青花と印花を併用した珍しい装飾表現、青料の発色の良さなど、大変手の込んだ見どころにあふれる一品です。

緩やかに立ち上がる側面の上段に花唐草文、下段には雲気文の帯文様が印花でめぐらされています。しかもその花唐草文は、花弁を盛り上げて表現された正位置の蓮花と輪郭線で表現した横向きの蓮花が交互に配されるという大変趣向が凝った意匠になっています。幾何学文と霊芝文によって円く縁取られた見込みには、長寿を表す菊花、夫唱婦随を表すつがいの鳥が棚引く雲とともに濃淡を使い分けた呉須で描かれています。

明時代の嘉靖年間後期以降、景徳鎮民窯では輸出用青花磁器の製作が盛んになりました。本作もそうした輸出向けに作られた品で、明時代末から清時代初期にかけての17世紀にヨーロッパ向けにつくられたトランジショナル様式もしくは過渡期様式と言われるタイプの一品です。同時期につくられた青花では、古染付や祥瑞がわが国に多く将来していますが、その印象は大きく異なります。輸出される国々での嗜好や使用用途などを鑑みて、作り分けられていたのでしょう。元々がヨーロッパ向けの製品だったため日本にはそれほど多く将来していないことに加えて、本作のように手が込んで洗練されたものは数も少ないため、稀少な品と云えます。