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加彩女子俑

前漢 1世紀
高16.1 cm

Eastern Han
H. 16.1cm




「俑」は始皇帝の「兵馬俑」に代表されるように、死後の世界で被葬者に奉仕する副葬用としてつくられました。続く漢代でも厚葬の風を受け、膨大な数が焼造されました。本作のような女子俑は比較的遺例が多く、鑑賞美術の中で人気の高い分野となっています。

古代のプリミティヴさを残した、素朴で力強い造形が漢代俑の特徴です。顔や肢体は簡略ながらも的確な凹凸で表現され、光の加減で様々な表情を醸し出します。少し目線を落とし坐す姿は、墓のあるじに仕えていることを示しています。衣服を描いた彩色は、胡粉を下地に朱などを賦彩しており漢時代の自然な趣があります。陶俑の彩色は後に補彩された「後絵(あとえ)」と思われるものも多く、そういうものは不自然な色味であったり、線が硬く稚拙です。

1990年代以降に漢代の俑は大量に出土し市場へ流入しましたが、それらと比して戦前期に出土したものは格調高い作が多いように思われます。20世紀初頭の出土品は、漢代の都のあった洛陽周辺を開削した鉄道工事に端を発するため、発掘された墳墓が王侯貴族クラスのものだったことも関係しているのでしょう。本作も日本に早い時期に将来され、長く愛好されたものと考えられます。