MAYUYAMA ONLINE COLLECTION
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青花唐草文壺

景徳鎮窯
明(15世紀)
高 16.0 cm 胴径 23.0 cm

Jingdezhen ware
Ming dynasty (15th century)
H. 16.0 cm Torso Dia. 23.0 cm




明時代中期に景徳鎮民窯で作られた壺です。明代に窯業の中心となっていた景徳鎮には宮廷用の特別なやきものを作った官窯が置かれた一方で、民間にも多数の窯があり多種多様な作品を焼造していました。民窯といえども景徳鎮の優れた陶土を用いて多種多様な作品を生産しており、遺された作品からは高い技量が感じられます。

本作は肩から胴部がかなり横に張り出した器形の壺が特徴と云えます。こういった柔らかい器形は優美に傾くあまり弱々しいラインになってしまうこともしばしばですが、本作では張りの強さを有したまま整った曲線を保っており、こういった造形は優れた作り手でなければ難しい仕事です。青花で描かれた宝相華唐草は自由な雰囲気で、やや薄い青花は中国国内産の土青を用いていると思われ、西方からの輸入コバルトによる強烈な発色とは異なる優しい印象です。

また、この珍しい器形を見て想起されるのは成化年間(1465~1487年)の青花や豆彩に見られる短頸壺でしょう。成化官窯の同器種の作例は流石に群を抜いた繊細さがありますが、本作では成化に近い明中期の作ゆえにそれらの雰囲気を残しながらも民窯ならではの活力が感じられる健康的な美が魅力と云えます。