MAYUYAMA ONLINE COLLECTION
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褐釉猪

盛唐(7世紀)
高 4.5 cm 長 12.6 cm

来歴

Wilfrid Fleisher(1897~1976年)旧蔵.




High Tang (7th century)
H. 4.5 cm L. 12.6 cm

PROVENANCE

Wilfrid Fleisher (1897–1976) Collection.






唐時代前期の猪俑です。厚葬の風習のあった古代中国では副葬用の様々な文物が作られており、特に人物や動物を模ったものを俑と呼んでいます。墓葬に供される器物ゆえに1000年以上も人目に触れることがありませんでしたが、20世紀初頭に鉄道の敷設工事などによって掘り起こされ市場に現れると、その彫刻的な優れた造形性が瞬く間に多くの蒐集家を魅了し鑑賞陶器の一分野となりました。

この褐釉猪も牙を剥き出し、目は怒り、ワイルドな印象をよく伝えています。猪は唐の動物俑の中では散見される動物ですが、多くのものは動きが少なく、より単調な型物感が強いものです。本作は背の曲線や全体の肉付きが自然で、また鼻先が長い特徴を持つこのタイプはより優れた造形かつ珍しい一品と云えるでしょう。

旧蔵者 Wilfred Fleisher (1897~1976年) は、1920~30年代に蒐集を始め「China Club」と呼ばれた欧州の東洋美術愛好家のサークルを通じGustav IV AdolfやJohan Gunnar Anderssonといった重鎮達と親交を持っていました。本作を見ても一般的な猪とは一味違うところに、氏の慧眼が感じられます。