MAYUYAMA ONLINE COLLECTION
Loading...

青磁輪花杯

耀州窯
北宋(11世紀)
高 7.1 cm 口径 12.6 cm

来歴

Lempertz.
Geoffrey Middle 旧蔵.




Yaozhou ware
Northern Song dynasty (11th century)
H. 7.1 cm Mouth Dia. 12.6 cm

PROVENANCE

Lempertz.
Geoffrey Middle Collection.






耀州窯の輪花杯です。輪花形は盛唐から宋代にかけて陶磁器だけでなく金工品や漆器など幅広い分野で流行しました。花弁の数は時代によって変化があり、唐のころの主流はゆったりとした貴族的な趣のある四弁で、五代には乱脈な時代の雰囲気が反映されたのか非対称的な奇数の五弁の作例が多くなります。安定した宋代には奇数の花弁は次第に見られなくなり、当時の新たな支配階級である士大夫の美意識がきめ細やかに反映されたような六弁が主流になりました。

数ある耀州窯の作品の中でも本作は非常に落ち着いた簡素な風貌で、耀州窯特有のオリーブグリーンを呈しています。加飾的な要素は少ないながらも、高台の高さと立ち上がりから口縁部にかけての高さの均整がとれた隙のない器形に仕上がっています。本作の輪花の特徴でもある内壁面の端正な曲線の筋とわずかに外に向かって開く口縁部の作りは、同時代の漆器とも共通するものと云えるでしょう。