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青白磁菊文盒子

景徳鎮窯
北宋〜南宋(12世紀)
高 4.0 cm 口径8.0 cm

来歴

Alfred Schoenlicht(?〜1955年)旧蔵.
Baroness Marie-Lousie von Callenberg(1901〜1982年)旧蔵.


所載

H. F. E. Visser『Asiatic Art in Private Collections of Holland and Belgium』De Spieghel Publishing Co., 1948年, 図版132, no. 239.




Jingdezhen ware
Northern Song - Southern Song dynasty
H. 4.0 cm Mouth Dia. 8.0 cm

PROVENANCE

Collection of Alfred Schoenlicht (?-1955).
Collection of Baroness Marie-Lousie von Callenberg (1901-1982).


LITERATURE

H. F. E. Visser, Asiatic Art in Private Collections of Holland and Belgium, De Spieghel Publishing Co., 1948, pl. 132, no. 239.






菊の文様で飾られた青白磁の盒子です。金銀器や漆器を写した盒子は宋代の様々な窯で生産されており、多くは女性の化粧道具として紅、練香、膏のようなものを容れたと考えられています。盒中は蓮花の意匠で区分けされ、デザインを重視した作りでありながら実用的なやきものであったことが分かります。

青みをおびた透明釉は型作りの技法で作られた文様の凹凸に魅力的な陰影を加えており、影青という詩的な呼称に相応しい釉調です。青白磁は北宋代の白に近い釉調から南宋、元と進むにつれてこの釉の青みが強くなってゆく傾向にありますが、本作はその白さと青みのバランスが高い次元で調和しています。また器形も金銀漆器に忠実な厳しいものから、南宋へかけてやきものらしい柔らかさが加わっていきます。ただし時代が下るごとに大量生産の要素を強め、上記の傾向が進むことで粗雑になった遺例も散見されます。本作は北宋から南宋への過渡期の作であり、器形の鋭さと陶磁器の温かさを兼備している優品と云えるでしょう。

影青作品は90年代以降に大量の出土品が市場へ流入しましたが、玉石混交の感があったことで評価を下げてしまいました。本作は1948年発行の『Asiatic Art in Private Collections of Holland and Belgium』に所載がある確かな一品で、近年出土の影青とは異なる風格があります。ご興味のお持ちの方はお気軽にお問い合わせください。