MAYUYAMA ONLINE COLLECTION
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白磁杯

隋(6〜7世紀)
高 8.5 cm 口径 12.4 cm

Sui dynasty (6th–7th centuries)
H. 8.5 cm Mouth Dia. 12.4 cm




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隋時代に作られた白磁の杯です。艶やかな釉薬と全く無駄のない完成されたフォルムからは典雅な雰囲気が漂っています。シンプルな器形ではありますが、口縁に近い部分は僅かに外開きになるなど微妙な変化が付けられており、口縁に至るまで神経の行き届いた作り手の高い意識が感じられます。高台は外へ広がる撥高台で、底部は隋から唐頃の器物によく見られる平らな底面です。この高台の角は細く面取りをされており、これによって一層厳しさが増しているように感じられます。

鋭い造形の上に掛けられた透明釉は非常に高いレベルに到達していますが、釉中に含まれる微量の鉄分のために釉薬が厚くなった部分は黄緑色に発色しています。特に高台に近い部分にビードロのように溜まった部分と、見込みの釉が波紋のような美しさを呈しているのは偶然の産物とは云え、鑑賞する上で見どころとなっています。

古い桐箱が付属しており、旧蔵者により「湧水」と箱書がなされています。見込みの美しい釉薬を清らかな湧き水になぞらえたのでしょうか。